[童話]竜の姿をみた少女
竜の姿をみた少女 41
「なんて美しい湖だろう」
かなは、そっとつぶやきました。
「かなー。私はあなたに会えるのを、ずっと待っ
ていたのよー。早く、お会いしたいわー」
諏訪湖の方から、三郎の妻のやさしい声が聞こえ
てきました。
かなの目には、諏訪湖のほとりで手をふっている、
着物姿の美しい人がみえました。
「あのかたが、おじいさんの奥さまなのね」
つづく
「竜の姿をみた少女」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。
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