女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

白駒は、誰の馬? 6


「とうちゃん。この馬、誰の馬かしら」
「誰の馬だろうね。馬がたおれていた所へ、わが
家の住所をおいてきた。飼い主がいれば、訪ねて
くるだろう」
「早く迎えにきてくれるといいね。とうちゃん、
馬の名前はどうするの」
二人は、いろいろな名前をあげました。


「雪のように白いから、白雪」
「楓の紅葉がきれいだったから、楓」
「白駒」・・・と。
「きよの好きな名前にしなさい」
「じゃあ、白駒」
「白駒か。いい名前だね」
吉衛門が、うれしそうにいいました。


         つづく