女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

白駒は、誰の馬? 7


「あなたの名前は、白駒よ。今日から、わが家
で暮らすの。私は、きよ。とうちゃんの名前は、
吉衛門。よろしくね」
すると、白駒が「ひひーん」となきました。
これが、きよと白駒の出会いでした。
この時、きよは七才。
白駒は、生まれたばかりでした。


その後。
何日たっても、飼い主はあらわれませんでした。
白駒は、他の馬や牛と一緒に、庄屋の吉衛門の
家で大切に育てられました。
きよは、白駒に会いに、毎日馬小屋へ行きます。
「おじいさん。白駒は元気?」
「元気ですよ、おじょうさま。白駒の足のけが、
なおりましたよ」


          つづく