古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


大国主命  大国主命の試練 10


「あー、疲れた」
命は、ごろんと横になりました。
「おーい、頭のしらみをとってくれ」
大国主命が、命の長い髪をかきわけると、しらみで
はなくたくさんのむかでがたかっています。
困ったなと思っていると、須勢理比売がそばへ来
て、椋の実と赤土をわたしてくれました。


「これでどうするの」
大国主命は、須勢理比売に目でたずねました。
すると、須勢理比売は、身ぶり手ぶりで「こうするの
よ」と、教えてくれました。
大国主命は、椋の実を一粒ずつかみくだき、赤土
を少しずつ口の中でとかし、「ぺっ、ぺっ」とはきだ
しました。

 
         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html