古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


大国主命  大国主命の試練 12


大国主命は、命が大切にしている太刀と弓矢・玉
のついた天の詔琴(のりこと)をかかえ、須勢理比
売を背負って、やしきを逃げだしました。
太刀と弓矢は、蘇生の特殊能力をもっている神の
武具。
天の詔琴は、権威ある命令を出す時に奏でる神器
でした。


ところが、抱えていた琴が、木の幹にぶつかり、「じ
ゃら・じゃら・じゃらーん」と、大きな音をたて鳴りだし
ました。
命は、その音で目をさましました。
髪の毛がたる木にしばりつけてあったので、大力の
命が立ちあがると、その部屋は「めりめりっ」と大きな
音をたてつぶれてしまいました。
「おのれ、小僧めっ」
命はひどく怒り、髪の毛を一束ずつといていきます。

 
         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html