[童話]古事記神話「古事記物語」
木花之佐久夜比売(このはなのさくやひめ) 6
「私が娘二人をさしあげたわけは、石長比売を妻に
すれば、邇邇芸命さまの命は、岩のように永遠に長
く続くことでしょう。木花之佐久夜比売を妻にすれば、
桜が美しい花を咲かせるように、邇邇芸命さまは栄
えることでしょう。
こんな願いをこめて、私は二人の娘をさしあげました。
でも、邇邇芸命さまは、木花之佐久夜比売だけを妻
にしました。
だから、邇邇芸命さまの命は、桜の花が散るようには
かなく散ってしまうでしょう」と。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。