[童話]古事記神話「古事記物語」
木花之佐久夜比売(このはなのさくやひめ) 8
すると・・・。
「木花之佐久夜比売よ。私は、あなたとは一晩しか
一緒にすごしていません。だから、お腹のこどもは、
私のこどもではありません。あなたが以前につきあ
っていた国津神のこどもではありませんか」
邇邇芸命は、冷ややかにいいました。
「私は、今まで邇邇芸命さまとしかおつきあいをした
ことはありません。だから、お腹のこどもは、まちがい
なくあなたのこどもです。もし国津神のこどもであれ
ば、こどもは無事に生まれないでしょう」
木花之佐久夜比売は、きっぱりいいました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。