[童話]古事記神話「古事記物語」
豊玉比売 4
豊玉比売は、父の海の神に知らせました。
「父上、宮殿の入口に、すてきな青年がきております」
「どなたかな」
海の神は、外に出て確かめました。
「あのかたは、瓊瓊杵尊さまの御子・山彦さまじゃ」
「瓊瓊杵尊さま?」
「瓊瓊杵尊さまは、天照大御神さまの孫。そのかたの
御子が、山彦さまじゃ」
「山彦さま、どうぞ中へ」
海の神は、山彦を宮殿の中へ案内しました。
そして、海驢(あしか)の皮の敷物を何枚も重ね、そ
の上にまた絹の敷物を何枚も重ねてしきました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。