竹取物語

[童話]竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 2


「わしに仕えている者は、命を捨てても、命令に従
うべきだ。龍は、外国ではなく、わが国の海や山に
住んでいるというではないか。それなのに、おまえ
たちは、わしが命令したことを、なぜ困難なことだと
思うのか」
家来たちは、ふるえあがりました。


「大納言さまの命令なら、しかたがありません。龍の
頸の玉を探してきます」
すると、大納言が機嫌をなおし、
「おまえたちは、わしの家来として、世間に知られて
いる。わしの命令に、さからえるわけがない」といい
ました。


             つづく