竹取物語

[童話]竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 4


「無理なことを、平気で命令するなんて、我慢がで
きない」
家来たちは、大納言を口々に非難しました。
大納言がくれた物は、みんなで分けました。
ある者は、自分の家にとじこもってしまったし、ある
者は自分が行きたいと思っていた所へ遊びに行っ
てしまいました。


一方、大納言は、「かぐや姫を迎えるには、この家
ではみすぼらしい」といって立派な家を建てました。
壁は、漆を塗り、その上に蒔絵を。
屋根は、糸をいろいろな色に染めてふきました。
襖は、豪華な綾織物に絵を。
大納言は、前からいた妻たちとは別居し、かぐや姫
と結婚するのだといって、一人で暮らしています。


             つづく