竹取物語

[童話]竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 6


その話を聞いた大納言は、
「臆病な船長たちだ。わしの実力を知らないから、
そんなことをいうのだ」と、腹をたてました。
「わしの弓の実力なら、龍がいたら、さっと殺して、
頸の玉をとる。もう家来たちが持ってくる玉など、あ
てにしない」


大納言は、二人の家来と船に乗って、龍の頸の玉
を探しに行きました。
あちらこちらの海をまわるうちに、筑紫の海にたどり
つきました。
ところが・・・。
どうしたことか、疾風が吹き出し、あたり一面、真っ
暗に。
どこにいるのかもわからず、何度も船が沈みそうに
なりました。


             つづく