竹取物語

[童話]竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 13


世間の人は、いいました。
「大伴の大納言さまは、龍の頸の玉をとってきたの
かい」
「いや、玉などとってこない。それどころか、まなこ
に二つの李のような玉をつけて帰ってきたそうだよ」


「ああ、その李は、食べることができない」といった
ことから、世間の道理に合わない、常識はずれの
ことを「あな、堪えがた」というようになりました。 


            つづく