竹取物語

[童話]竹取物語


石上(いしのかみ)の中納言と燕の子安貝 2


すると、中納言が。
「そうか、いいことを聞いた」
中納言は、家来を二十人ほど、大炊寮(おおいづか
さ)へ行かせました。
そして、高い足場を組み、家来たちに燕の見張りを
させました。


「燕の子安貝は、とれたか」
中納言は、使者を派遣して聞きました。
燕は、人がおおぜい登ってきて、巣をのぞいている
ので、巣に帰ってきません。
燕の様子を聞いた中納言は、「どうやったら、燕の子
安貝をとることができるのか」と悩みました。


            つづく