木花之佐久夜比売

[童話]木花之佐久夜比売(このはなのさくやひめ)

      


    木花之佐久夜比売 4

      
「どんな要件でしょうか」
「さきほど、邇邇芸命は、海岸で木花之佐久夜比売
さまにお会いしたそうです。そして、一目ぼれしてし
まったのです。そんなわけで、木花之佐久夜比売さ
まを邇邇芸命の妃にいただきたいのですが」
使者は、邇邇芸命の気持を、大山津見神に伝えま
した。


すると。
大山津見神はたいそう喜び、「姉の石長比売も一緒
にもらっていただけないでしょうか」といいました。
そして、二人の娘とともに、たくさんの宝物を台車に
のせ、邇邇芸命に贈りました。

 
            つづく