大国主命

[童話]大国主命


      稲羽のしろうさぎ 2


ある日。
八十神たちは、稲羽(いなば)の国に、八上比売(や
かみひめ)という美しい女性がいると聞き、求婚する
ため稲羽の国へでかけました。
「わしらの荷物を持って、後からついてこい」
八十神たちは、大国主命に命じました。


ひとのいい大国主命は、八十神たちのたくさんの荷
物を背負い、後からついていきます。
八十神たちは、大国主命のことなどかまわず、どんど
ん先へ行ってしまいました。


           つづく