大国主命

[童話]大国主命


      赤い猪 4


赤貝は自分の殻をけずり、それを焼いて黒い粉をつくりま
した。
蛤は体液を出し、その黒い粉をこねました。
薬ができると、二人は「大国主命が生き返りますように」と
祈りながら、大国主命の体に薬をぬりました。


すると・・・。
ふしぎなことに、大国主命の重いやけどがなおり、元通り
の美しい青年に生まれ変わりました。
その様子を遠くからみていた八十神たちは、「生き返った
のか」とくやしがりました。
八十神たちは、大国主命を殺そうと、再び相談しました。
 

           つづく