天照大御神と須佐之男命 

[童話]天照大御神須佐之男


    天照大御神須佐之男命 9


神のおつげで、香山のたくさんの榊を根ごととってき
て、上の方の枝には玉飾りを、中程の枝には鏡を、下
の方の枝には白と青の幣(ぬさ)をつけました。
この幣を、布刀玉命(ふとたまのみこと)が捧げ持ち、
天児屋命(あめのこやのみこと)が祝詞をあげました。


戸の脇には、天手力男神(あめのたぢかおのかみ)が、
天照大御神を岩戸からひきだすために隠れています。
天宇受売命(あめのうずめのみこと)は、ひかげかず
らをたすきにかけ、まさきかずらを髪飾りにして、笹
の葉を束ねて手に持ち、岩戸の前にふせた桶にのりま
した。


            つづく