黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉


    黄金色のまゆ玉  2


次の朝。
「なんだ、これは・・・?」
「すごい割れ目だね」
湖をみた人々は、びっくり。
湖の氷が割れていたのです。
氷がせりあがり、いくえにもかさなりあっています。


大きな山は、こどもの背丈ほどありました。
小さな山でも、三十センチくらい。
湖の上には、でこぼこした長い氷の山ができていた
のです。
人々には、大きな竜が、湖をのたうちまわっているよ
うにみえました。


             つづく

黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉


    黄金色のまゆ玉  1


星のきれいな夜でした。

みしっ、みしっ。
ぱりっ。
バリバリッ。
ばしゃっ。


諏訪湖の方から、大きな音が聞こえてきました。
「何の音だろう?」
「氷が割れたような音だが」
「だれか湖に落ちたのだろうか」
人々は、驚いて外へとびだしました。


みると、氷の上をだれか歩いています。 
「氷の上を歩いている人は、だれだろう?」
「うす暗くて、だれだかわからんわ」
「歩いているのだから、湖へ落ちたわけでもあるまい」
「まったく、人さわがせな人だのぅ」
「おお、寒い! かぜをひくぞ。早く家に帰ろう」
そういって、人々は家の中へ入りました。


             つづく