[童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 38 お万たちは、下条の兵士たちにみつからないように、 足早に歩いて行きました。 「何、今、百姓の一家が通ったと。それは、奥がたと 若君じゃ。すぐ後を追え」 遠くで、兵士のどなる声が聞こえました。 「奥がたさま。…
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