[童話]雪んこの舞
雪んこの舞 2
その中に目がみえない雪んこがひとりいま
した。
名前はるみ。
るみは目がみえないけれど、とても明るい
こどもです。
おとうさんとおかあさんと三人で暮らして
います。
るみたち雪んこが、最初におぼえなくては
ならないこと、それは雪の舞でした。
るみも生まれてすぐ、おかあさんから雪の
舞の手ほどきを受けました。
「ちら、ちら、ちら」
「ちーら、ちーら、ちーら」
これが雪の舞の基本です。
つづく
「雪んこの舞」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。
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