雪んこの舞

[童話]雪んこの舞


雪んこの舞 3


おかあさんはるみの前で、何度も何度も
おどってみせました。
しかし目のみえないるみには、どうやっ
ておどったらいいのか見当もつきません。


「るみ、右の手を高くあげ、それから左
の足をあげるのよ」
おかあさんはるみの手をとって、何度も
教えてくれるのですが、るみには少しも
わかりません。


「るみ、もっと左足を高くあげて」
おかあさんの声で左足をあげると、るみ
はバランスをくずし、すってんころりん
ところんでしまいます。


       つづく






「雪んこの舞」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。


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