[童話]古事記神話「古事記物語」
国譲り 10
そこへやってきたのが、建御名方神。
千引きの岩を軽々と持ちあげながら「だれだ。この
国へやってきて、文句をいっているやつは。わしと
力くらべをしよう。まずわしがそちの手をとるがどう
だ」といいました。
建御雷神(たけみかずちのかみ)の手をとると、建
御雷神は手を氷柱にかえ、その後鋭い剣の刃に
かえました。
建御名方神は驚き、後へひきさがりました。
建御雷神(たけみかずちのかみ)は、建御名方神
の手をとると、葦の若葉をつまむようににぎりつぶ
し、ぽーんと遠くへ投げとばしました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。