瑠璃寺の青獅子

[童話]瑠璃寺の青獅子


    瑠璃寺の青獅子  12


道具の手入れがすむと、寺へ行き、和尚に獅子頭
をみせてもらいました。
そして、和尚から、獅子舞の様子をこまかに聞きま
した。
「たった一本の手綱で、屋台と獅子をたくみにあや
つっているのは、宇天王なのじゃ」


「屋台といいますと」
「この寺の獅子舞は、屋台を使っている。大きな木
の枠に車輪をつけ、竹で骨組みをつくる。そして、
その上に幌をかけるのじゃ。屋台の長さは、約七メ
ートル。幅は、二メートル。高さは、二メートルくらい
あるかのぅ」
「大きな屋台なのですね。屋台の中へは、何人入る
のですか」
男が聞きました。


            つづく