大国主命

[童話]大国主命


    国譲り 8


偉大な霊能力を持っている言代主神は、高天原
から何人もの使者がやってきて、「葦原中国
譲れ」とせまることに、うんざりしていました。
今度ことわっても、「譲ります」というまで何
度でもやってくるにちがいないと思いました。


言代主神は、小声で大国主命にいいました。
「私は反対です。でも、父上がこの国を譲りた
いと思うならば、私は何もいいません。父上に
おまかせします」

          つづく