竜神になった三郎

[童話]竜神になった三郎


竜神になった三郎 4


「三郎―、でけえまつたけをみつけたぞー。
早くこっちへこーい」
太郎と次郎は、山の幸をとることが、とて
も上手でした。
三郎も兄たちに教えてもらい、山の幸をと
ることが楽しみになりました。


十数年が過ぎました。
大人になった兄たちは、それぞれに妻をめ
とり、平凡に暮らしています。
三郎も、ニ十四才になりました。
りりしい青年になった三郎は、村の娘たち
から「三郎さ、三郎さ」と、したわれてい
ます。
「わし、三郎さの嫁さんになりたいな」
「私もよ。だって、三郎さって、やさしい
んだもん」


       つづく





竜神になった三郎」は、
みほようこ二冊目の童話集「竜神になった
三郎」に収録されています。


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