[童話]竜神になった三郎
竜神になった三郎 27
三郎は地の国の人々にもお礼をいうと、
自分の村めざして歩き続けました。
しかし、なかなか地上へでることがで
きません。
三郎は、妻に会いたい一心で、休むこ
となく毎日歩き続けました。
「この道をまっすぐ行けば、本当に地
上へでることができるのだろうか」
「早くおっかあに会いたいな。おっか
あは元気でいるだろうか」
三郎は妻のことばかり考えながら、歩
き続けました。
つづく
「竜神になった三郎」は、
みほようこ二冊目の童話集「竜神になった
三郎」に収録されています。
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