竜神になった三郎

[童話]竜神になった三郎


竜神になった三郎 28


地の国をでてから、千日が過ぎました。
「おっ、かすかに光がみえるぞ。とう
とう村へついたぞー」
三郎は、大声でさけびました。
穴からでると、目の前には、なつかし
いたてしな山がみえました。
「やっと村へ帰ってくることができた・・・」
三郎はほっとしました。


のどがかわいた三郎は、水を飲もうと、
近くの沼へ行きました。
「おや、なんだろう」
沼に写った自分の姿をみた三郎は、腰
がぬけるほどびっくりしました。
三郎の体は、うろこのついた大きな蛇
になっていたのです。


         つづく




竜神になった三郎」は、
みほようこ二冊目の童話集「竜神になった
三郎」に収録されています。


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