ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


ふしぎな鈴 14


小桜姫とふしぎな鈴 12


「なぜ?」
「私たち……もうすぐ……ちってしまうの」
「でも、また会えるでしょ?」
「ええ、姫さま。来年……また会いましょう
ね。この鈴のことは……だれにも……ないし
ょよ。……姫のおとうさまにも……ね」
とぎれとぎれでしたが、姫は桜の花とお話す
ることができました。


「この鈴を七回ふると、花とお話をすること
ができるのね。なんてふしぎな鈴なのかしら」
姫はそっとつぶやきました。
こうして、姫は、花や小鳥と、話をすること
ができるようになりました。
話ができるだけでなく、人々の気持や、花や
小鳥の気持が、よくわかるようになりました。

   
        つづく





「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。


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