ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


ふしぎな鈴 15


小桜姫とふしぎな鈴 13


年ごろになった姫は、はっとするほど美しい
娘になりました。
姿が美しいだけでなく、姫は心のやさしい人
でした。


姫が二十才になった春のことです。
「姫、義意はわしがほれた男じゃ。この人な
ら、姫を幸せにしてくれるだろう。姫、義意
の所へとつぎなさい」
おとうさんは姫にいいました。


義意も姫をたいへん気に入ってくれました。
そして、姫は、荒井の城主・三浦義同の息子・
義意の所へ嫁ぎました。
その時、義意はニ十五才。
みるからにたくましい大柄な人でした。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。


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