ライオンめざめる

[童話]ライオンめざめる


ライオンめざめる 3


おとうさんは、旅先でライオンのロケットを
みた時、「なんてかわいいライオンだろう」
と思いました。
「娘が生まれ、七才になった日、ライオンの
ロケットを、娘にプレゼントしよう」
おとうさんは、そう心に決めました。
そして、そんな日がくるのを、楽しみにして
待っていました。
「かな、とてもよくにあうよ。ロケットを大
切にするのだよ」
おとうさんは、にっこりしながらいいました。


何カ月かすぎました。
ある夏の夜のことでした。
「うーん・・・うーん・・・」
どこからか、うなり声が聞こえてきます。
「だれかしら?」
かなは、声のする方へ行ってみました。


         つづく





「ライオンめざめる」は、
みほようこ四冊目の童話集「ライオンめざめる」
に収録されています。


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