女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


女神さまとの約束 21


ふくと白駒は、朝からずっと走りまわっていたので、
くたくたに疲れていました。
白駒も、はぁーはぁーと、荒い息をはいています。
「白駒、疲れたでしょ。少し休みましょうか」
「けわしい山道だから、疲れますね。ふくさんも疲
れたでしょ」
ふくと白駒は、少し休みました。


「白駒。とうちゃんは、だいじょうぶかしら?」
「女神さまが守ってくださっているから、おとうさ
んのことは心配しなくてもだいじょうぶですよ。ふ
くさん、これからどうしますか」
「もう少し、黄金色の花をさがしてみます。 白駒、
おねがいしますね」
ふくは、あらためて白駒にお願いしました。


          つづく







「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。


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