女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


女神さまとの約束 22


ふくと白駒は、再び黄金色の花をさがして歩きま
した。
今度は馬からおりて、岩の裏までさがしました。
それでも、黄金色の花はみつかりません。


あきらめて家に帰ろうとした時、硫黄岳のけわし
い岩場の方から、かいだことのないにおいがして
きました。
ふくは、そのにおいのする方へ行ってみました。


大きな岩と岩の間に、黄金色の花が咲いています。
花の大きさは、手のひらくらい。
花びらがたくさんある花でした。
黄金色の花は、太陽にあたり、ぴかっぴかっと光
っていました。
「わぁー、黄金色の花!」
ふくは、大声でさけびました。


          つづく







「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。


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