女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

女神さまからのおくりもの 4


「清太さん、おぼえている? 秋になると、ここへ
松虫草の花を見にきたね。清太さん、今どこにい
るの。なぜ、姿を消してしまったの。清太さんがい
なくなって私さみしかった。私にとって、清太さん
は大切な人だということがよくわかったわ」
きよは、松虫草の花に向かって話しかけました。


すると・・・。
どこからか、赤いちょうが舞ってきました。
ちょうは松虫草の花にとまると、ゆっくり羽を広げ
ました。
くじゃくの羽のように美しいちょうでした。
羽には、大きな目玉のような模様がついています。
その模様から、点々と涙がたれているようにみえ
ました。

 
           つづく


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