女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

女神さまからのおくりもの 14


「はい。でも、その木の実は、人間の目には見
えません。清太の心は、神様のように澄みきっ
ていました。だから、何かの拍子に、赤い木の
実が見えたのでしょう。清太に聞いたら、穴に
落ちた時に見えたようです。うまそうだったの
で、つい一つ木の実を食べてしまったといっ
ていました」


「じゃあ、清太さんは、もうこの世にはいない
のですね」
「はい、いません。清太は、私たちの国で、心
静かに暮らしています。あなたと暮らした八年
間は、とても楽しかったといっていました」
「女神さま。清太さんが住んでいる国へつれて
いってください」
「きよ。あなたを、つれて行くことはできません」

 
           つづく


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