[童話]古事記神話「古事記物語」
海彦山彦 4
「何、つり針をなくしたと。あのつり針は、おれが一番
大切にしているものだ。 許さん。明日、海へ行って、
つり針をさがしてこい」
海彦が大声で怒りました。
次の日。
山彦は海へ行き、つり針を探して歩きました。
でも、つり針はみつかりません。
「兄さん。一日中、探したけれど、つり針はみつから
なかった。ごめんなさい」
「つり針がみつかるまで、毎日海へ行って探してこい」
海彦は許してくれません。
山彦は毎日海へ行き、つり針を探しました。
でも、つり針はみつかりません。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。