[童話]古事記神話「古事記物語」
豊玉比売 2
「水を一杯いただきたいのですが」
山彦は、侍女にお願いしました。
「どうぞ」
侍女は水をくみ、山彦にさしだしました。
山彦は水を飲まずに、首にかけていた玉飾りをほ
どくと、口に玉をふくみ瓶にはきいれました。
すると、玉が瓶の底にくっついてしまいました。
侍女は、その玉をとろうとしたがとれません。
しかたがないので、そのまま、豊玉比売に瓶を渡
しました。
「外に誰かいるのですか」
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。