2020-09-28 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 安倍の右大臣と火鼠の皮衣 5 「あと五十両払えば、貴重な皮衣を手に入れること ができる。それにしても、よく皮衣をみつけてくれた な」といい、安倍は唐の方に向かって手を合わせま した。 皮衣が入っている箱を見ると、いろいろの瑠璃をと りまぜ、彩色して作ってありました。 皮衣は、紺青色でした。 毛の端は、ぴかぴか光っています。 比べる物がないほどの美しさでした。 「かぐや姫が、皮衣を欲しがるのも、無理はない。 恐れ多いことだ」といって、皮衣を箱の中へしまいま した。 つづく