2020-09-29 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 安倍の右大臣と火鼠の皮衣 6 安倍は、化粧を丁寧にして、出かける支度をしま した。 かぐや姫の婿として、屋敷に泊まることになるだろ うと思い、木の枝に歌をつけて持って行きました。 かぎりなき思ひに焼けぬ皮衣 袂かわきて今日こそは着め 安倍は、火鼠の皮衣を持って、かぐや姫の家へ行 きました。 おじいさんが、皮衣を受け取り、かぐや姫にみせま した。 すると、かぐや姫が。 「立派な皮衣ですね。でも、これが本物の火鼠の皮 衣だという証拠は、何もありません」 つづく