星のメール

[童話]星のメール


    星のメール 5


少女は、おとうさんから「点字」を教えてもらいました。
点字は、目の不自由な人たちが使う文字です。
少女は、「少年に手紙を書きたい」、その一心で、難
しい点字を一生けんめいおぼえました。


庭の梅もどきの実が橙色に色づいた頃、少女は、少
年に点字で手紙を書きました。
20行ほどの短い手紙でした。
少女から手紙を受け取った少年は、びっくりしました。
たった一度会っただけの少女から、手紙が届くなんて・・・。
しかも、点字の手紙です。


          つづく