星のメール

[童話]星のメール


    星のメール 4


「ぼくは目がみえません」
少女は、少年がそういわなかったならば、少年が目
が不自由だということを知らずにいたかもしれません。
それ位、少年の動作は自然でした。


少女は、この春、小学校へ入学したばかりでした。
だから、ひらがなと、少しの漢字しか書けません。
少女は、少年に手紙を書こうと思いました。
しかし・・・普通の文字を書いても、目の不自由な少
年には、少女が書いた手紙は読めません。


          つづく