大国主命

[童話]大国主命


    国譲り 6


天若日子は、八年たってももどってこない。
なぜもどってこないのか」
その理由を聞くためにおくられたのが、雉。
名は、鳴女(なきめ)。
鳴女は桂の木にとまり、天照大御神のことば
を伝えました。
しかし、その鳴女も、天若日子も、天照大御
神がもたせた弓と矢で射殺されてしまったの
です。


最後に下界へ降りていったのが、建御雷
(たけみかずちのかみ)と天鳥舟神(あめの
とりふねのかみ)。
二神は、出雲のいざさの浜におりました。
二神はとつかの剣(つるぎ)を抜くと、波頭
に剣をさかさまにつきたて、剣の先にあぐら
をかき座りました。


           つづく