[童話]雪んこの舞
雪んこの舞 8
るみはひとりぼっちでした。
るみは基本の舞こそできましたが、開会式
で舞うのはむずかしい舞でした。
舞の先生が何度もるみに教えてくれるので
すが、目のみえないるみにはどうやってお
どったらいいのか少しもわかりません。
るみは何度も何度も舞の先生におしえても
らい、一生けんめいけいこをしました。
ほかの雪んこたちの何百倍もけいこをした
のです。
いやみをいわれても、けなげにがんばるる
みの姿をみて、一人ふたりとるみにやさし
いことばをかけてくれる雪んこがあらわれ
ました。
つづく
「雪んこの舞」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりもの」に収録されています。
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