[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 3
小桜姫とふしぎな鈴 1
今からおよそ五百年前。
小桜姫は、相模の国・鎌倉で生まれました。
姫の生家は、大江といいます。
大江家は、大昔からずっと続いた旧家でした。
大江家には男の子が一人もなく、こどもは姫
だけ。
大江家にとって、姫はたった一人の大切なこ
どもでした。
その頃の鎌倉は、武家やしきが建ちならぶ、
物静かな町でした。
そんなやしきの中でも、大江家は立派な門が
まえの、大きなおやしきだったのです。
姫が生まれた時、庭の桜が美しく咲いていた
ので、「小桜」と名づけられました。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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