[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 72
ふしぎなリュック 12
「古杉先生はね・・・ずっと昔、小桜姫の・・・
だった人よ。二人がこの世で会えて、本当に
よかったね」
風が桃の花とおしゃべりしていました。
でも、二人の耳には、何も聞こえなかったの
です。
その時、さわやかな風が、びゅーと二人の間
をとおりすぎていきました。
「かなー、十年後を楽しみにねー」
どこからか小桜姫さまの声が聞こえてきました。
その声は、やさしい温かな声でした。
おわり
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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本の注文は、鳥影社へ
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「ふしぎな鈴」を読んでいただきありがとう
ございました。
明日から、「かきつばたになった少女」を連載
します。