ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


ふしぎな鈴 44


校長先生と桜の鈴 2


かなは校長先生の「おはよう」という声を聞く
と、心の中がぱっと明るくなるような気がしま
した。
校長先生は、まわりにいる人々を、元気にして
しまうふしぎな人でした。


五月初めの日曜日。
かなは愛犬の“りゅう”と、丘の上の山桜をみ
に行きました。
「ホーホケキョ、ホーホケキョ」
どこからかうぐいすの声が聞こえてきました。
「りゅう、うぐいすだよ。いい声だね」
かなは、りゅうに話しかけました。
「どこで鳴いているのかしら」
かなはあたりをみまわしました。


        つづく





「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。


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