ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


ふしぎな鈴 40


朝顔エスカレーター 11


「かなさん、私の体にしっかりつかまりなさ
い。これから良い所へ案内しますから」
どこからか、また声が聞こえてきました。
かなは、おそるおそる朝顔のつるにつかまり
ました。


すると、どうでしょう。
朝顔のつるが、するすると動き出したのです。
まるでエスカレーターに乗っているような感
じでした。
かなの家が、かなの住んでいる村が、どんど
ん小さくなって、とうとう見えなくなってし
まいました。


        つづく





「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。


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