[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 65
ふしぎなリュック 5
すると、古杉先生がやってきました。
「かな、何をみているの?」
「先生、あの鳥はなんという名前?」
「ギィーギィーって、鳴いていただろ。あれはね、
こげらという鳥だよ。きつつきの仲間だよ」
先生は、こげらのことをいろいろ教えてくれました。
こげらはこつこつと木の枝をつついています。
先生はかなの横に腰をおろし、いっしょに空をみ
あげました。
空には白い雲がぽっかりうかんでいます。
かなは先生と話していると、心の中がぽかぽかと
温かくなってくるような気がしました。
「いつまでも先生といっしょにいたい」
かなはそう思いました。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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