[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 64
ふしぎなリュック 4
古杉先生がこの学校にきてから、二週間くらい
たちました。
かなとりゅうは、丘の上へ散歩に行きました。
丘には大きな桃の木があり、桃の花が何輪か咲
きはじめたところでした。
「ギィーギィー」
ボートをこいでいるようなきみょうな音が、ど
こからか聞こえてきました。
「何の音だろう?」
かなは音のする方をみました。
小さな鳥が、桃の枝にとまっていました。
「初めてみる鳥だけれど、なんという鳥だろうか」
かなは、その鳥をじっとみていました。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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