[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 71
ふしぎなリュック 11
気がつくと、鈴ももとの鈴にもどっていました。
「十年後、桃の花が満開になった日、またこの
丘であおう」
「先生、きっとよ。いつまでも私のことわすれ
ないでね」
「わすれるものか、かな。十年後かならずこの
丘であおう」
二人はそう約束しました。
「リーン・リーン・コロンころん」
「リーン・リーン・コロンころん」
美しい鈴の音が、あたりにひびきわたりました。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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