女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


女神さまとの約束 41


ふくは、白駒がつれてきた人の体を、黄金色の花
びらで、やさしくさすってあげます。
すると、今にも死にそうだった人が、何日かする
と元気になりました。
早い人は一週間くらいで、長い人でも一ヵ月後に
は、元気になって家へ帰っていきます。


ある日、ふくは白駒に聞きました。
「白駒。足腰もたたない人を、どうやってここへ
つれてくるの?」
「女神さまのいいつけで、その人の家へ行くと、
女神さまが私の背中に病人をのせてくれるのです」
「では、ここへつれてくる人をどうやって選ぶの?」
「女神さまは、神様を信じていて、心の清い人を
選ぶようですよ」
白駒はいいました。


          つづく







「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu5.html



本の注文は、鳥影社へ

https://www.choeisha.com/order.html